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遠距離介護で感じたこと。

親子

先日の出来事です。

父と同じ病室には、毎日ご主人の看病にいらしている奥さまがいるのですが、
その方は、【私と一緒にお見舞いに来ている母】と【一人でお見舞いに来ている母】の
どちらの母も見ています。

先日私が一人で父の病院へ行ったとき、その奥さまに、
数日前に母が一人で父の病院へ来たけれど、あなたと一緒の時とは全く別人の様だったと
言われました。

私と一緒に居ない時の母はとても穏やかだという事はある程度知っていましたが、
そんなに違うとは想像していませんでした。

恐らく娘の私が一緒だと甘えてしまうというか、原因不明の難病の発病や
頼りにしていた父の突然の病気・・・・親類縁者は遠方で娘は結婚している。。
これらの現状にいつも大きな不安を抱えている状態の母は、そのやり場の無い気持ちを
(攻撃的な言葉で)全て私に向けているのだろうと感じていました。

もちろん子供っぽい所もある母なので、「あなたも私と同じ病気になればいいのに」とか
「自分に似た子が欲しかった」などと本心で無いにしても言われると、
やっぱり傷ついてしまって優しい言葉がかけられない自分も確かに存在していました。

その御夫婦にはお子さんがいらっしゃらないそうで、自分達にも子供がいたら・・・
と思ったりもするのよと言っていました。

この奥さまの話を聞いていて、昔の諸々の出来事や母の辛辣な言葉に傷ついていた私は
どこかで 「関わりたくない」 と自分で自分を防御していたなと思います。
その気持ちにとっくに気づいていたけれど、気がつかないふりをしていた部分もあったと
思います。

でも、そんな過ぎた事や乱暴な言葉にイチイチとらわれている自分にも嫌気がさしていた
のです。。。。

父の病院を後にして、実家へ向かう車の中で、私はできるだけ優しく母に接してみようと
思っていました。

実家に行くと、もちろんいつもと変わらずに不満や愚痴をこぼす母に私は、
「離れて暮らしているし、しょっちゅう来てあげられないけれど、ちゃんとお父さんとお母さん
の事を考えているからわかってね。だから安心してね。」と、言えました。
その言葉を聞いた母は泣いていました。

私も泣きたくなりました。
by aaaya123 | 2007-01-22 10:55 |
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脊髄小脳変性症の母を持つ40代1人娘の記録デス。 時系列になっていますので古い内容からご覧下さい。

by aaaya123
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